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熱をかけると、きゅーぅぅぅっっと縮む
ちゅーちゅくちゅーぶ・・・
「収縮チューブ」です。

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本来は電気工事等で電線を束ねたりするために使われます。

これを使って、マニアック工作してみよう!
マムートの8mmダイニーマスリングと10mm径の収縮チューブの組み合わせがGoodです!

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収縮チューブの中にスリングを通したいんだけど、かなりピッタリ!なので、ちょっと工夫しないと通せません。
そこで・・・ちょっと無い知恵を絞ってみたよ!

針金を通して・・・

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スリングを絡めて・・・

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ぐぃっ!っと引き抜きます!

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マムートのダイニーマスリングは縫い合わせ部分を、スリングチューブの中に入れ込んで縫って、その上にからカバーがされているので縫い目の段差がないので、カラビナやスリング同士が引っ掛からなくて使いやすい!
縫い目がフラットなので収縮チューブの中にもスムースに収まります!

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【上が一般的なソウンスリング 下がマムートのソウンスリング】

これを、ガストーチで炙っていきます!
(ホットガンがおススメ!ドライヤーでは収縮しない・・・台所のガスこん炉だと焦げる・・・)

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きゅーぅぅぅっっっと!縮んで、ぴたっ!っとしてきました!

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全体を収縮させて・・・

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出来上がり!

うん?この、エライ地味な物はなんだって?

「ランヤード」です!

かなり使いやすそうなのが出来たぞ!
いやー!イイのが出来た!
コレはイイぞ!

ランヤードってなんだ?って?

えーっと・・・なんて説明したらいいかな?

「ディジーチェーン」の兄弟みたいなものなか?従兄かな?

ディジーチェーンは、長さを調節できるためにポケットがたくさんありますが、調整をせずに決まった長さでしか使わないようなら、スリングで良い訳だ。
長さを決めて専用に作られたスリングを「ランヤード」と呼びます。

このランヤード、普通の輪っかになったソウンスリングでもいいじゃん?て思うわけだけど、例えばデイジーチェーンのように使おうとしてカラビナを使って、掛け外しをしているとスリングの輪の中をカラビナが動いたり、スリングが絡まったりして煩わしいことこの上ない!

そこで、ランヤードはカラビナが動いたりしないように、縫い込みをして長いクイックドロー(ヌンチャク)のように作られています。

しかし、そんなランヤードは、高所作業やレスキューに使うことが多いので、市販の物は耐久性を高めるために幅広のナイロンスリングで作られたものが多くて、少しでも軽くしたい登山で使うには重くて、かさ張ってしまいます。

そこで!
この軽量で細い8mmのダイニーマスリングで作ってみたよ!
一方の端は、ハーネスのビレイループにタイオフできるように少し輪っかを大きくしてあります。
カラビナを付ける方は、カラビナが反転しないようにキツメにしてあります。
収縮チューブが、適度な硬さを持っていて使いやすそう!

アッセンダーと、バックアップのカラビナと組み合わせたり、ラペリング(懸垂下降)が連続するようなときのセルフ取りなどで、このランヤードが必需品!
分厚いグローブで作業できるよに、単純な構造でなければダメなんだ。デイジーチェーンだとかえってグチャグチャになる。
これまでは、ペツルのスペルジカを使っていたんだけど、やっぱり高所作業用だから分厚くて重かったんだ。

これは!イイ感じだぞ!

うん??
なに?みんな、モニターから後ずさりして、遠巻きに見てない?

Comments

3

ポニョえもん

工夫をかさねて より良い物を手作りする姿勢に感動です(ノ≧∀≦)ノ 1gでも削りたい!!との思いが伝わります !!

2

壮大な桜

マニアック工房復活! ちなみに海ぶどうも、ポン酢をかけて少し経つと、縮みます。 どうでもいい工房設立!

1

山オバーン

いつも驚きの工夫に感心しております。1gでも軽くしたい私、興味津々です。