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今こそ、読んでみよう!
「マナスル本」

約5ヶ月及ぶ、マナスル初登頂の記録を当時、毎日新聞に掲載された連載を含め、一冊にまとめたもの。

本にはマナスル初登頂の様子が書かれていますが、本には書かれていない後日談をご紹介。

槇有恒隊長と一部の隊員は、6月22日に帰国。
歓迎に出迎えた人たちに揉みくちゃにされたそうです。
そして、6月26日には、東京會舘で祝賀パーティーが開かれ、秩父宮妃殿下が、マナスルを染め抜いた着物姿でご出席されたそうですよ。

フーターズとは、もう訳が違う・・・

マナスル初登頂は「第三次」マナスル登山隊でした。

1956年の初登頂の陰には、1952年の第一次、1953年の第二次の登山隊の存在があります。

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こちらのマナスル本は、第一次、第二次登山隊の記録です。

1953年の第二次隊では、粘りに粘って、6月1日に7550mまで迫りながら下山。

この1953年はエヴェレストの初登頂がされた年でもあります。
本には、登頂できず引き返し、BCに戻った隊員たちが、数日違いの5月29日にイギリス隊がエヴェレストの初登頂に成功したことをラジオで聞き、底知れぬ落胆を感じたと書かれています。

1952年の第一次隊
1953年の第二次隊
そして、
1956年の初登頂となる第三次隊ですが、実は、1954年に本来、第三次隊となるべき登山隊がマナスルに向かっていました。

しかし、マナスルの麓のサマ村の人たちの反対にあい、マナスルを登山をすることができず、ガネッシュヒマールに計画変更しましたが、ガネッシュヒマールも登れずに帰国するという不遇の登山隊となります。

正確には、日本は4度目の登山でようやくマナスルに登頂したのです。

1956年の初登頂の「マナスル登頂記」と1952~3年の第一次、第二次隊の「マナスル 1932~3」を並べてみますと、古いはずの1952~3年の本の方が、なんだか「モダン」に見えます。

中身も「マナスル 1952~3」は、英文のサマリーも充実していて、写真やイラストや概念図なども、とても美しいデザインがされています。

Comments

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中山圭介

うちの近所の図書館にはなさそだな。 竹内氏の書物はいくつかあるが、いつも貸し出し中。 こうなれば、国立国会図書館に行くしかない‼︎

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マナスル、盛り上がってきましたね~~~ これらのマナスル本、てにはいりますか? ヒロさん、貸し出ししてください。 chihiro