ヒマラヤ登山は、いま、さらなる発展を遂げようとしています。

 これまでの「国」「大きな登山隊」という組織を抜け出し、より純粋に個人がその頂上を目指す時代に変化してきたのです。これは、野球やサッカーなど身近なスポーツにも見られる変化と同じことが言えます。日本や特定のチームから離れ、世界でひとりひとりのプレイヤーが活躍し、注目をされるようになった、それと同じことです。

 そして、それまで、国や組織によって一つ一つ登られてきた、地球上にある14つの8000m峰の頂に個人が己の肉体のみによって立つことは、さらに「登り続ける」という宿命を強いる究極のチャレンジです。

 私が初めて8000メートル峰の頂を踏んだのは1995年。それから11年をかけて現在8座に登頂してきました。中には2度、3度とトライしてようやく頂上に立った山もいくつかあります。

 あと6座ではなく、まだ6座。遠く困難な道のりです。

 しかし、これこそが私にこそできるチャレンジだと信じています!

 この私のチャレンジは、ただ私が14座サミッターになるということだけではありません。私が登り続けることで、「14」という言葉が次第に生命力を持ち、生命体のように一人で歩き始めるようになることこそが私の願いなのです。

 この「14」にはこれまで多くの山の先輩達の想いや情熱、歴史が込められているのです。

 私たちが忘れかけている、あの山にかけた情熱を思い出して欲しい!

 彼らがあれほどに情熱を傾けたヒマラヤが今でもそこにあることを!

 この「14」という言葉が人の心に入り込み、本来、誰もの心の中に潜んでいる「チャレンジする想い」を呼び起こす起爆剤になってほしい!

 イメージして欲しい!
 街中の表示に、数を数えるときに、本のページに・・・「14」という数字を目にしたとき、皆さんには、ぜひ、想像してもらいたい!

 私がもがき苦しみながら登っている様子を!

 頂上に立った歓喜の瞬間の様子を!

 ベースキャンプに戻った安堵の様子を!

 皆さんの想いと一緒に頂上に立ち、そして14座を登りきる瞬間を迎えたい!!

 ぜひ、これからのご声援をよろしくお願いします!

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