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以前、紹介した私のお気に入りのナイフはスパイダルコのレスキュー79
「お取り寄せの正体は?」

このナイフと一緒に持っていくのが
レザーマン squirt P4
手のひらサイズの金属体は、超合金ロボのようにペンチに変身します。

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このようなペンチになるナイフはいろいろなメイカーから発売されていますが私たちは全部まとめて「レザーマン」って呼びます。

レザーマン持ってる?って聞かれればペンチ持ってる?って意味なので
歯が痛いの?って聞いてあげると気が利いてます。

歯が痛いよ・・・っていうヤツがいたら
レザーマン貸そうか?って言ってあげるのが思いやりのある一言です。

山の中ではペンチが無ければ直らないもの、ペンチさえあれば直せるものがたくさんあります。
特にヒマラヤでの登山は長期間なので、意外な故障や不調がけっこう出てきます。

曲がってしまったものを直したり、ボルトやナットを締めたり、こじ開けたり、引き抜いたり。
トレッキングポールのジョイントの曲がりを直したり、クランポンのパーツの緩みを直したり、テントポールの修理などなど。
時には、固く締まってしまったロープの結び目を解いたりなんてことにも使います。

他にも最近は電気製品が多いので、これらの修理にペンチは絶対に必要!
去年は、ソーラーパネルが不調になって、リベットをレザーマンでこじ開けて調べたら中の配線が断線してることを発見!コードをつなぎ合わせてなんとかしました。

レザーマンで乗り越える「その場しのぎ」と言えば!
壊れたファスナーの修理。

長期の登山では、張りっぱなしのベースキャンプのテントなどでファスナーの故障はもはや日常茶飯事。

ファスナーを閉めても閉まらなかったり、スライダーの後ろから開いてしまったりなんてことありますね。

そんな時は、スライダーのこの部分!(写真参照)をレザーマンで挟んで少し締めてやります。

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もし、ローソクがあればファスナーのレールに塗ってやるとさらにその場しのぎになります。

(注意!ほんの少しだけ締めて様子を見ること!締めすぎるとスライダーが動かなくなって、とどめを刺してしまいます。あくまでもその場しのぎです!)

レザーマンだけでなく、いろいろなメイカーから、もっと大きくて丈夫なものや、ペンチでなくハサミがついたものなども発売されてます。
このsqurt P4は小さいながらも結構使えます。

ハサミは、修理や怪我の手当てなんかで、もっと使用頻度が高いので、もっと細かい作業ができる良いハサミを別に持っていくことをお勧めします。

Comments

1

iceburg

本日もブログ読み進めております。 感動したり、感心したり、たまに吹き出したり!(笑) ええぇ!??? ペンチで歯、一体どうする・・・・? (わかりたいよーな、怖いのでしりたくないよーな・・・) 登山での生活の知恵?は普通に生きている私の生活でもハッとさせられますね! ガムテープしかり、ペンチしかり。 便利な世の中、あー壊れたー!100均で買えばいーか!となりがちですが、 補修したり、自分でメンテナンスするのは大事なことだなぁと改めて実感しました。