※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
お取り寄せの正体は?
お取り寄せ品の正体はナイフ。
スパイダルコ社のレスキュー79というナイフです。
ナイフとは思えないフォルムでしょ?
よく、強盗が、「バールのようなもの」で、こじ開けて、「登山ナイフのようなもの」で、脅す??あの登山ナイフってどんなナイフ??
登山用ナイフっていうと、なんだか10徳ナイフとか、アーミーナイフとかを思い出す人も多いかもしれませんが、キャンプにはいいかもしれないけど、ちゃんとしたクライミングでは使いものにはなりませんぜ!
登山でナイフが必要なときは、たいてい、緊急事態!か、不安定な場所でだ!!
ビールの栓を抜いたり、缶詰開けたりしてるヒマなんぞなーい!!
こいつは、独特なサムホールという穴によって、ブレードを片手で開くことができます。
また、分厚いグローブをしていても、簡単に開くことができます。
以前、紹介した「アバラコフ」を打つときには、ロープを切る作業があるので、アーミーナイフのような爪で引っ掛けてブレード開くようなナイフでは、いちいち手袋を脱がなければならない。
このナイフはミトンでも問題なくブレードを開くことができるので作業効率が断然違う!!
また、このセレーションブレードという「波刃」の切り口は、普通のナイフで切った切り口と一目瞭然!
ハムやチーズもきれいに切れるよ!
また、このナイフのいいところは、剣先が丸いこと。
これはナイフの名前の通り「レスキューナイフ」として、怪我人の患部を服から露出させるときに、刃が体に触れないように服を切り裂くために剣先が丸くなっています。
(スカルドのキャプテン・ナントカもこのナイフを持っていればよかったのにね!)
しかし、それだけでなくて実際にクライミング中にナイフを使ってみると感じることなのですが、先端が尖ってると怖い・・・。
何かを突き刺す必要ってほとんど無いからね・・・。
(熊やイエティと戦うなら、もっと別のナイフを持ちましょう)
不安定で、狭くて、動きが制限された岩場や氷場で、尖がったナイフを持っているとバランスを崩したときに自分を刺したり、ウエアーとかに引っかかったりしそうで・・・。特に高所だと、着ている物はダウンとかのモコモコした薄い生地なので、なおさら引っかかりそうだし、動きも緩慢だからね。
(もちろん、このナイフも刃の先端で、なにかを切り開くことは十分にできます)
昔の船乗りは、揺れる船の上でナイフを使うために、バランスを崩して自分や、近くにいる仲間にナイフが刺さるのを防ぐため、わざとナイフの先端を折ったり、刃を丸めたりしたって話を聞いたことがある。(かなり、うろ覚え・・・ケンカしないように、という話も聞いたことあり)
たしかに、それ、わかる気がする・・・ケンカはしないけど・・・。
このスパイダルコ社のナイフはアメリカのブランドですが、日本製です。
岐阜県の関で作られています。あの「関の孫六」の遠ーい子孫ですかね?
みなさん、ナイフはどうやって携行してますか?
私は、首からぶら下げるのはダメ・・・。ナイフに限らず、ネックレスのようなものやら、ゲルマニュームナンたらみたいな・・・とにかく、首から何かぶらさげてるのがダメ。迷子札もダメだなきっと。
肩がこってしまって頭まで痛くなる。
それに、なんだか首からヒモをぶら下げていると、なにかの拍子で首吊りになりそうで・・・。
なので、私はハーネスに下げています。
このナイフには、クリップが付いているのですが、これは使わないので外して、そこにワイヤーのキーループ(東急ハンズとかで売ってる)を付けます。
こうすると、カラビナに簡単に付け外しができます。細引きなどで輪を作ると、ペタンっと輪が潰れてしまってカラビナに掛けにくいのです。
私は、寝てるときもナイフはポケットに入れておきます。
去年、ガリンダが雪崩でテントごと生き埋めになったときも、たまたま、彼女のポケットに入っていたナイフで寝袋とテントを切り開いて脱出しました。
ナイフはとても重要なアイテムです。すぐに使えるようにしておきましょう。
このスパイダルコ・レスキュー79は長いこと愛用していたのですが、この間の事故のドタバタでどっかに行ってしまった・・・。
また、使い慣れた同じものが求められて良かった。
スパイダルコ社のHPはこちら↓↓↓