※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
もっと使おう!
「アバランチプローブ」とは、、デブリ(雪崩の跡)の深部に差し込んで、
雪崩で埋まったパートナーを探し出すための道具です。
(折りたたみができるジュラルミンの棒)
通常の捜索では、ビーコン(電波発信装置)と併用します。最近は埋没の深さも表示するビーコンが普及してきましたが、やはり最後の場所の特定は、プローブで突いた方が早いんじゃないかな?
また、天気が良いとは限りません。目も開いていられない吹雪の中で捜索する可能性もあります。そんな時、ビーコンの画面を見ながらチマチマやってられないかもしれません。
ビーコンで場所を絞って、何人か居るなら、みんなでプローブで突いた方が早いと思う。
そもそも、いくら練習しても、実際に雪崩に遭ったら、まあ、パニックだね。
慣れてないこととか、難しいことはできないと思う。
私の背骨が保証するよ・・・
せっかく買った「アバランチプローブ」なかなか使う機会がありませんよね?
(使わない方がいいんだっよ!)
そこで、こんな使い方。
ヒマラヤなどの氷河上での登山では、テントを設置する際には、必ずプローブで突いて、クレバスが無いか確認しましょう!
表面上は、ただの雪面でも、その下にはクレバスがあるかもしれません。
平らだから・・・と、安易にテントを張ったら、寝てる間にテントごとクレバスに飲み込まれるかもよ!
さらに、テントの周辺もプローブで突いて、クレバスを確認します。
そして、確認済みの場所にはフラッグ(竹ざお)等を立てて、テント周りに安全圏を確保します。
こうすれば、テント周りをロープ無しで歩くことができます。
もちろん、トイレも!
トイレに行くまでの道も!
確認しておきましょう!
ヒマラヤに行けば、アバランチプローブがもっと使えますよ!
当たり前ですが、クレバスを探している間はロープをつけておくんですよ!!
とにかく、氷河上は地雷原だと思ってください。
以外に、ヒマラヤにはプローブを持っていかない人が多いようですが、ルートによっては必需品です。
もちろん、常に携帯して頂上まで持っていくようなものではありませんが、氷河やセラック帯のルートでは、積極的に使用しましょう!
ちなみに、クレバスは氷河の氷の割れ目。
表面に見えているクレバスは、またぐか避ければいいのですが、雪に覆われいて雪面に見えていない「ヒドンクレバス」は、まさに落とし穴です。
前の人が踏んで大丈夫でも、2番目の人が落ちることもあり・・・
落ちると、こんな感じ・・・
去年のG2での出来事(過去のエントリー)
「Nice Falling!!」
気をつけましょう!