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アルカリ電池の正確な寿命を調べなければなりません!

前回と同じように、事前に約1時間十分に冷やしてから
よーい・・・ドン!

一人で寂しそうですが・・・

今回は30分おきに確認することにしました。

1時間後・・・

2時間後・・・

2時間30分後・・・

3時間後・・・!!
あれ!!終わってる!!
30分前までは、照度に変化もなく消える気配はなかったのに!

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なんと!!結果は、2時間30分以上3時間以内!!

たったの2時間30分!!

(消えた状態から、もう一度スイッチを入れなおすと、再び点灯するが約10分で消える。これを3回繰り返して、最後は、まったく点かくなり終了)

-20度はかなり厳しい条件ですが、たったの2時間30分では、かなり心もとない。
やはり、冬季に夜間行動の可能性がある登山では、リチウム電池を積極的に使用したほうがいいようです。

今回の実験で、改めて分かったこともありました。

リチウム電池は、結局約24時間点灯していましたが、10時間以降、どんどん照度が落ちてしまったのに対して、アルカリ電池は、点灯時間はわずか2時間30分でしたが、消えるまで照度がほとんど変わらないということです。

当初、私の予想では3時間程度で消えてしまうなら、途中から照度がどんどん落ちて行動に使用可能な時間はもっと短いと考えていました。

しかし、アルカリ電池は消える寸前まで、ほぼ同じ照度を保っていました。

さらに、実験終了後、リチウム電池とアルカリ電池を冷凍庫から出して常温に戻すと、リチウム電池は、全く点灯しないのに対して、アルカリ電池は、復活!します。低温で電気が出てこないだけで、電気はまだ残っているということです。(点灯時の照度は十分行動に使用可能なか明るさ。それが常温で何時間持つかは実験してない)

つまり、リチウム電池は、低温下でも「這いつくばって最後まで出し切る!」電池で、アルカリ電池は「ダッシュ!するけど出し切れない!」電池ということのようです。

常温で比べると、リチウムがアルカリより長持ち!と感じるだけですが、低温下で比べてみると、それ以前にアルカリ電池が短命すぎますなー。

しかし、リチウム電池が必ずしも良いかと言えば、そうでもなくて、気温が高いシーズンや、積極的な使用を想定していない登山なら、アルカリ電池をどんどん使いきって交換していった方が良いと思います。

たまにしか使わないのに、リチウム電池を入れてしまうと、あとどれくらい残ってるのか検討がつかなくて、交換するタイミングが分からなくなってしまいます。
使い差しの電池では、これから夜間行動に入ろう!サミットプッシュに入ろう!と言うとき、新品なら10時間OKだけど・・・これは、何時間持つんだ??と余計なことを考えなければなりません。
また、予想が外れて途中で電池交換しなければならないような状況になったとき、手袋を脱いで電池を交換できるような気象条件とは限りません!

電池交換ができるような状況では、電池を交換すればいいだけのことですが、手袋も脱げない寒さで、吹雪!なんてときに電池交換なんて無理!!

そんなときのために、あらかじめ新品のリチウム電池を入れてスタートすることに意味があります。

リチウム電池をアルカリ電池を上手に使い分けましょう!

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Numberを読ませていただいて、こちらにお邪魔しました。楽しいブログですね、これからも読ませていただきます。後遺症に苦しんでらっしゃるとのこと、お身体に気をつけてがんばってください。応援しております(`・ω・´)q