※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
氷河の上
ブロードピークのベースキャンプは氷河の上にあります。
表面は氷河が削った土砂が覆っているため地面の上のように見えますが、下は氷です。
太陽によって氷はどんどん融けていきますが、テントの下で陰になっているところと、周りとでは融けるスピードが違うので、まるでテントの土台が伸びていくように見えます。
このガッシャブルムBCでの私のテントも、最初は平らなところにテントを張ったのですが、日に日に周りが融けて土台になる部分が残っていきました。
土台になった部分の「ヘリ」も溶けて、テントの中がどんどん狭くなってしまうので、一生懸命、石を積み上げて土台を守るんです。
日々、氷が融けていくのと攻防戦!を続けていくわけです。
その結果、このようなお城のような石垣が出来ていくわけ。
わざわざ、平らなところに石を積み上げて土台を築いてテントを張ってるワケではないんですよ!
以前、ベースキャンプを通りかかったトレッカーが、張ってあるテントがみんな石垣に上に張ってあるような様子を見て・・・・
「洪水とかがあるんですか??」って訊いてきた・・・