※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
大晦のご挨拶
【撮影】(中島ケンロウ)
本年もお世話になりました。
今年は、出版あり、一般公募あり、チョーオユーあり、敗退ありと、盛り沢山な私好みの一年となりました。
あのチョーオユーで引き返した際に目の当りにした絶望的な状況のその中にも、なにかしらの登頂の術は無かったのか?と、今も考え続けております。
体調も天気も良かったゆえに、本当に苦渋の決断となりました。
本来であれば、その場に近づくことも危険であり、皆が言うように早々に山を終了するべきだったのかもしれませんが、自分の目で見て、自分で判断することは、自分の命を自分で守る登山の基本だと思いますし、登頂の可能性がいかに少なくとも、頂上に一歩でも近づくことが、登山家としての私の使命であり責任と思っております。
今年の登山では登頂を逸し、14座に向けての一歩を踏み出すことができない悔しい登山となりましたが、なにより阿蘇さんをサミットプッシュに出してやれなかったことが悔しく残念でなりません。
私が、自分の目で見て自分で判断したように、阿蘇さんも頂上に向かってラストキャンプを出て、自分で登ること、下ることを判断するべきだったのに、良い状況でサミットプッシュに出しててやれなかったことは、リーダーである私の力不足であり、本当に悔いが残ります。
悔いの多い登山でしたが、その中で、私よりも年齢の若い二人に、ヒマラヤ登山、8000m峰登山を経験する機会を作れたことは大きな喜びでした。
本来であれば、その経験の中に「登頂」を込めて欲しかったのですが、彼らにとって、きっと新たな経験となり、これからの登山の礎になったのではないかと思います。
登山中に阿蘇さんと中島さんが見せた「眼差し」は、私だけが見た彼らの真の姿です。
これからの登山だけでなく、二人がこれから生きる時間の中で、今回、経験したわずかなことでも、なにかのきっかけになってくれることを願っています。
この登山は私自身にとっても学ぶことの多いものとなりました。
一般公募を含め、これまで登山では試されてこなかったことを、いろいろと検証することができました。今後、さらにこれらを発展させ、登山の新たな可能性を見つけたいと思います。
なにより、阿蘇さんと中島さんから学ぶこと、刺激されてることが多く、私にとって、今回の登山は、これからの私の登山に大きな影響ときかっけになるに違いありません。
阿蘇さんと中島さんと一緒に登山ができて本当に楽しく嬉しかったです。
二人のこれからに期待しています。
「登れずに帰る」のではなく、「また、来ることができる」と思い、いまから次回の登山を想い描きたいと思います。
これまで、登頂した山には、一度では登れず、二度、三度と訪れ、ようやく登頂した山もいくつもあります。
このまま登山を終えれば、「登れなかった」ですが、再び訪れ、その頂に立つならば、全ては登頂への通過点です。
私は、これからも、ひたすらに登りつづけ、自分の定めた14座完全登頂に向かって進んでいくつもりです。
来年もよろしお願いいたします。
(登山終了直後に関係者に送った文章を元にしています)
Comments
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壮大な桜
すっげー綺麗な写真! 毎度毎度、ちゃっかりコメントしてましたが… ずっと応援してました。 これまでも、今も、これからも、応援します。 ただただこれだけは、言わせてください。 阿蘇さん! 第8回は、いつなんじゃぁ〜!? 至急、阿蘇さんもブログ作って下さい! m(__)m
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tee
おめでとうございます。 僕らは今回の言葉わやをず~っと待ってたんですよ。 年明けと同時に気持ちは快晴になりました! 最高の一年にしましょう!