※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
アクション!
実は、アクションフィギャの本体はどうでもよくて・・・
思わず買ってしまった理由は・・・コレ!!
ピッケルのミニチュア!
ピッケル【独】アイスアックス【英】ピオレ【仏】氷斧【日】
その他の対照表はコチラ!
14PROJECTの日(2009年2月14日)【過去のエントリー】
このピッケルの正体を突き止めよう!!
このピッケルと似てない??
これはスチュバイのアッシェンブレンナー(オーストリア)
かなり似てるね。
しかーし!!
残念ながら、コレじゃないんだ。
スチュバイのアッシェンブレンナーは1950年代に入ってから作られたとされているので、ブラウ作戦が行われた1942年には、まだ作られていない。
さらに細かく見てみると、ヘッド部分がスチュバイが薄く作られているのに対して、ミニチュアは
ツルハシのように丸い形状の頭抜きタイプになってる。これは、もっと古い時代のピッケルの特徴。
しかし、全体的な形はかなり似てる。
恐らく・・・
これは、スチュバイと同じオーストリアのメイカーであった「フルプネス」(フルムメス)のピッケルで、時代的には1930年から40年代にかけて作られたフルプネスの初代アッシェンブレンナーか、その前のモデルかと思われます。
アッシェンブレンナーとは、オーストリアの伝説的クライマー、ペーター・アッシェンブレンナーの名がつけられたモデルでした。
ドイツは、1953年のナンガパルパット初登頂までに1932年1934年1937年1938年1939年に登山隊を送りこんでいます。
ペーター・アッシェンブレンナーは1932年1934年に参加し、1934年には7800mまで迫り、初登頂された1953年には登攀隊長として参加しています。
ナンガパルパットについて
経験の山 (2009年2月 2日)【過去のエントリー】
http://weblog.hochi.co.jp/takeuchi/2009/02/post-b405.html
頂上にはなにがあるんですかぁ?(2009年2月 3日)【過去のエントリー】
http://weblog.hochi.co.jp/takeuchi/2009/02/post-8aa2.html
1953年にヘルマン・ブールが初登頂した際に頂上に残したピッケルは、フルプネス社のアッシェンブレンナーでした。
そして!!
頂上に残されたピッケルは1999年に日本勤労者山岳連盟隊が登頂した際に頂上直下で発見!!
1957年にチョゴリザで無くなったヘルマン・ブールのピッケルが夫人のゲイオニーさんの元に帰っくる!というドラマを生みました。
ややこしいんだけど、
「フルプネス」と「スチュバイ」には同じくアッシェンブレンナーと言うモデルがあって、同時期に作られた両者のアッシェンブレンナーは、形もほぼ同じでした。
恐らく、当時「名品」とされたアッシェンブレンナーの名前と形をフルプネスが同じ街にあった、スチュバイに使用を許可したんだと思われます。
日本でも、このアッシェンブレンナーは傑作ピッケルとして大人気!となり主に「スチュバイ」のアッシェンブレンナーが多く輸入されました。
スチュバイには「ナンガパルパット」というモデルもありました。
ブレードの形が面白い。
オマケ・・・
Comments
1
壮大な桜
リアルな造りですね。 昔作ったガンダムとは、訳が違う……