※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
特選おみやげ(11)
チベット ザンムーの書店で買った、チベットの地図。
ザンムーの街をブラブラしていたら、まだ開店したばかりらしい小ぎれいな本屋さんを発見!
だーれも・・・お客さんはいなくて、私たちが入ってきたら、店番のオネーさんは、
「あぁーあ・・・お客が来て、仕事が増えたわ!」って感じで、超!迷惑そう・・・
お店の中を、ぐるっと回って見ても、よくある中国の小さな本屋さんの品ぞろえで、あまり目新しいものは無いな~っと、お店を出ようかと思ったら・・・
地図が置かれているコーナーが目に入り、いくつか手に取って見ると、
このチベットの地図の発行日が、なんと!2011年1月!
賞味期限が1年とか2年とか、あったり前にブッチ切れた食品が、商店に並んでいる、このチベットで、わずか7ヶ月前(2011年8月現在)に発行された地図が並んでいるなんて!
チョモランマ(エヴェレスト)は「珠穆朗瑪」
シシャパンマは「希夏邦馬」
チベット語の発音に漢字を当ててあります。
チョーオユーは、載っていないね。
中国最高峰のチョモランマと、頂上が国境上になく、山の全てが中国領内にあるシシャパンマが、中国にとっての代表的な8000m峰ととらえられているのかもしれませんね。
ちなみに、チョーオユーは「卓奥友」
なんとなく、読めるね。
この地図のチョモランマ(エヴェレスト)の標高が「8844.43m」になっています。
あれ?
チョモランマ(エヴェレスト)の標高って8848mじゃないの?
エヴェレストの標高は、これまでイギリスや、インドや、全米地理学協会が測量しながら、その都度、標高が変動しましたが、もはや象徴的に8848mとして定着してきました。
参考
新エヴェレスト年 第4回 【2008年3月17日】過去のエントリー
しかし、その8848mを気に入らないのが、中国!
自分の領土にある世界最高峰の標高が、他の国によって定められているのは、面白くない!ってことで、(ネパールのことは、まったく眼中にない)
2005年10月に中国国家測量局が頂上に測量機器を担ぎあげて!(詳細な測量方法は不明)国家の威信をかけて測量した結果、チョモランマ(エヴェレスト)の標高は「8844.43m」ということで、中国的に決定!ってことになったのです。
山の標高が政治的ゲームで、急に変わることはよくある話。
チョーオユーも何年か前に、急に標高が高くなったし、突然、K2がエヴェレストより高くなって、勝手に世界最高峰宣言したこともあったし、パキスタンと中国との国境に位置するK2の頂上をインドが領土宣言したこともあった。
つまり、
この地図には、中国式標高が記載されているわけです。
チベットの道路整備の成果と測量の成果を、地図上に更新するために新しい地図を作り、早々にチベットで発行したんでしょうな。
まあぁ・・山の標高が、なんメーターでも、どうでもいいんだよ。
標高が、なんメーターだろうが、一番高いとこが頂上で、そこまで登るのが登山だからね。
高度計が地図上の頂上の標高を指したからって、その向こうに高いとこがあれば、そこまで登らなければ、気持ち悪いじゃん。
ちなみに、カトマンズは「加徳満都」
Comments
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壮大な桜
漢字で書くとかっこいいっすね〜! 8848Mじゃないと…困る〜。 パソコンのアドレスの一部に使用中!
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chihiro
とうとう(11)まできましたね このままいったら次のプッシュが終わっても まだ(〇〇)と終わりがこないかもしれませんね~ 今回と次回が混ざったら、きっとイライラしそうだな~ (ヒロさんが) 測量方法が不明なら好き放題ですね てっきり世界で統一されているものかと思いました。 そりゃ~世界一のものが自国にあるのは嬉しいですが、 フェアじゃないですね。相変わらず。 ウイルソンさんはエヴェレストに片思いをしてしまったのでしょうね 切ないな~でも彼女のふところで眠ることができたのは 彼の本望。。。?だったのでしょうか??