※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
実験クン!
寝たら死ぬぞー!!
山と言えば!このセリフ!
でもさ~
本当に、寝たら死ぬの?
と!
言うことで、実験!
日付 2011年9月30日
場所 チョーオユー
サンプル 竹内洋岳
状況
9月30日午前1時に7100mのラストキャンプを出て、約12時間後の13時20分にチョーオユー(8201m)に登頂。その後、下山時に、ルートを間違えて、まったく違う所を標高差にして数百メートル下ってしまってから間違いに気が付き、数時間をかけて、迷った場所にまで戻るが、すでに真っ暗の中で、正しいルートを見つけ出せず、ビバークをしようと不明瞭な斜面を下ると、偶然にも正しいルートを発見!
そのまま、下ろうとするものの、さすがに疲労困憊で、雪の斜面に腰を下ろして、寝る・・・標高は、まだ7800m以上か?
うつら・・・うつら・・・
さあ!
寝たらどうなる?
・・・寒い!!
寒くて目が覚めた!
そして、再び、歩きだす・・・
そして、また、腰を下ろして、寝る・・・
・・・寒い!!
寒くて目が覚める!!
そんなことを何度、繰り返しただろうか・・・
そして、寝て・・・寒くて目が覚めたら・・・
朝だった・・・きれいな朝焼けだった・・・
ラストキャンプに戻ってきたのは、翌朝の朝の7時・・・
30時間行動。
そして、BCに戻ったのは、夜中の11時。
46時間行動・・・
急なお泊りで、朝帰り・・・
ケンロウさんに、こっぴどく怒られました・・・
実験結果!
とりあえず、今回は、寝ても死ななかった!
寒くて、目が覚めた。
低体温症で意識を失うのと、眠くて寝るのは別のことなのです。
水分とエネルギーを摂取し、風や濡れを防いで保温し、体温を維持できれば、寝ても、ちゃんと目が覚めます。
低体温症を起こし、意識がもうろうとしている人に、「寝たら死ぬぞー!」とかって、言ってるヒマがあったら、すぐに対処を始めてください!
低体温症の処置については、こちらをご参考に!
山岳医療情報
http://www.sangakui.jp/
トップページ下部左側『山岳医療情報』をクリック!
開いたページの
「ガイドライン一覧」から
『IKARによる低体温症の現場での治療勧告』をクリック!
「ガイドラインをご覧いただく前に」を読んでいただいて、
『上記に同意してガイドラインを見る』をクリック!
『(3) 現場での治療』をクリック!
これは、ぜひ!覚えておきましょう!
ちなみに、CPRとは、心肺蘇生法のことです。
CPRは以前にも紹介した、こちらの動画で、バッチリ!覚えておきましょう!
Super SEXY CPR!
http://vimeo.com/11673844
もう、覚えましたね!
いや~まだ覚えられないから、もう一回見ちゃおうかな~
Comments
3
壮大な桜
覚えられん・・・・・・
2
chihiro
さ~て、ここはどこですかね~ かくれんぼの鬼が(も~いいかい?)と、数を数えているのかと思いましたよ。 雪山にいるのにまったく緊張感が感じられません! 次回も寝ても死なないよ~に!! 低体温症対処のアルゴリズム、 大城先生がたくさんいればいいのにな~
1
yuki
情報ありがとうございます!! 教訓にします