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以前、紹介したブラックダイヤモンドのスライダーリーシューを
「スライドしないスライダーリーシュー」に改造する方法を紹介しましょう!
(本来のスライダーリーシューのスライドは手を入れる輪を締める部分のこと)

壊造 【2008年5月28日】過去のエントリー

スライダーりーシューに「輪っか」を付けることで、

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アックスから手を離したとき(作業したり、岩に手をかけたり)に、アックスが、
だらりぃぃ~ん~!っとしにくくなって、あっちコッチに引っ掛かりにくくなります。

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左が輪っか有り 右が輪っか無し
だらりぃぃ~ん~!の長さが半分になります。

それでは、作ってみようー!

使用するアックスにセットしてみて、余分になるテープの部分で作ります。
余分になったテープを切ります。

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末端は、火で炙って溶かして、末端処理をします。

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実は、このようなナイロンテープやスリングの末端処理に性格が出ます・・・
丁寧に処理しましょう!

せっかくなので、模様が真ん中になるように作りましょうか?

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こちらは、両末端を真っすぐの処理します。

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使用するアックスのシャフトが、スムーズに通る輪っかの大きさを決めて・・・

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輪っかにして、セロハンテープや紙テープで仮固定します。

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目打ち(ホームセンター等で500円程度)をガス台で熱して・・・

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熱々!の目打ちを
本体を輪っかを合わせた状態にした中央に、じゅぅぅぅー!っと、刺し溶かします。

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最初から、完全に孔を開けようとせず、最初の一突きは、孔を開ける場所が定まる印になればOK!

再度、目打ちを熱しながら、本体を輪っかの穴を、それぞれ、いい大きさに広げていきます。

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孔の大きさは、リベットの足に合わせて調整していき、孔の周りに出来たバリは、カッターで削り、さらに熱した目打ちで、平らにならします。

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さあ!いよいよ組み立てです!
本体を輪っかを合わせて、リベットを差し込みます。

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こんな感じ!

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金床(あれば)とハンマーでリベットをかしめます。

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完成!!!

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だらりぃぃ~ん~!が半分になりましたよ!

輪っかの位置は写真を参考に!
輪っかの太さは、使用するアックスによって、大きさが変わります。スムーズに動く、できるだけ小さな輪っかがいいです。不用意に大きいと、たるみの分だけだらり~とします。セロテープで仮固定をして、輪っかを大きくしたり小さくしたりして、いいサイズを見つけてください。

リベットでなくて、縫ってもいいかもしれませんね。

ちなみに・・・
この輪っかに体重を支える強度はありませんよ~

Comments

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これ、作ってみました! 沢登り用に使用しているストレートシャフトのアイスバイルに使っていますが、かなり便利☆ 特にリード・フォローで登る時、ハーケンの打ち込みや回収、ナッツ回収時にいちいちハンマーをホルスターから出し入れせず、そのままぶら下げて登っても邪魔になりにくい感じ。気に入っています。 さすが、日本一の高所クライマーのアイデアは素晴らしいと感動いたしました(#^.^#)

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chihiro

凄い! 写真が・・・・18枚も。 しかも解説付き。 いつもながら器用でいらっしゃる。 氏の作られるものは、どこか懐かしく遊び心がある。 しかし、私には当分使いそうも・・いや使うことはないツールである。