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来年(2015年)からネパールの登山のレギュレーションが変更になります。
特に、エベレストの登山料やリエゾンオフィサーの派遣ルールが変わります。
ネパールでは、このような通知が一般の新聞誌面に掲載されます。

一見!
エヴェレストの一人あたりの登山料がお安くなったようにも見えますが・・・
そこは、なかなか上手にできておりまして・・・

エヴェレストにおいては、これまで、1チーム7名のセットで一人250万円とされていた登山料が、1チーム7名の枠を撤廃し、一人150万円となります。

これに伴い、これまで多く行われていた「ジョイント」は禁止になるようです。

今まで、私とラルフとガリンダで登山していたときは、登山許可の書類上、ラルフ(ドイツ人)はフランス隊で、ガリンダ(オーストリア人)はイタリア隊で、私(日本人)はアメリカ隊のメンバーになっていることなどは、よくあることで、1チーム7名の枠に6人しかいないチームなどを探して、その空きメンバーに混ぜてもらったいたのです。

つまり、6人しかいないチームでも7名分の登山料を1チーム分として支払わなければならなかったので(1名でも)その残り分を格安で売ってもらっていたのです。

つまり、いままでは、7名集まらなければ(7名単位)でなければ、余分な登山料を負担しなければなくなったのが、来年(2015年)から1名からでも、1名150万円でエヴェレスト登山の登山許可が取得できます。

7名枠が無くなり、一人当たりの登山料も250万円から150万円に引き下げられて、条件緩和でお値段お安くなって、やったー!と嬉しい!!
と・・・喜ぶのは、ちょっと早い。

これまで、7名のチームに対して、我々の登山の監視と安全秩序と環境保護の維持という名目で、政府からリエゾンオフィサーと呼ばれる役人が派遣されてきました。
登山隊は、このリエゾンオフィサーに対して、派遣費と装備費等を負担しなければなりません。
このリエゾンオフィサーの費用は、なかなかバカになりません。しかも、なかなか一筋縄ではいかないヤツらなんですよ・・・

今のところ、このリエゾンオフィサーは、これまで通り、1チームに1名派遣されるようですので、一人で150万円で登山許可を取っても、これまで、7名1チームで負担していた、エゾンオフィサーの費用を一人で負担しなければならないようです。
(この他にも、ルート工作費が必要になります)

これは、かなり割高だ・・・

ジョイントは禁止になりましたが、実質、ジョイントが行われるようになりそうですね。

その他にも、エヴェレスト以外の山の登山料の改定や、新規登山エリアについて検討がされているなどの報道がされています。

まだまだ、新内閣が組閣されて、間もない状態での一部閣議決定なので、流動的ですし、変更もあるかと思われますので、今後の情報にご注意ください!

(政府発表されたのは政府に納める登山料についてだけで、実際に登山をする場合には、シェルパさんを利用すれば、その人件費や装備費。酸素ボンベを使用すれば、酸素ボンベの購入費、保険料、キッチンスタッフの人件費や食料の費用、さらにエージェントへの支払い等が必要になります)

Comments

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ヒマラヤのため?なら仕方ないですね でも、やっぱり世の中お金があればなんとかなってしまうのか・・・・ chihiro

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蛭田雅則

例え、私がチャレンジできなくとも、 このような現地からの情報はありがたいものです。