ミトツァ！　３

ギャコック！

これは、ネパールでは、かなり高級なご馳走です！

日本のしゃぶしゃぶ鍋のような形をした、お鍋（下の台座の中には、炭火が入っていて熱くなっています）で野菜やお肉を、しゃぶしゃぶ・・・するのではなく、グツグツ！と煮込みます。

見た目は、出来上がった状態のタイの「タイスキ」魚介類抜き！って感じです。

お鍋の周りにも、いろいろなご馳走が並びます！

辛味が無く、スパイスも控え気味のさっぱりとした味ながら、なかなか奥深い味のする、他のネパール料理とは、味も雰囲気も、ちょっと違います。

それも、そのはず？
この、ギャコックは、チベット料理だそうです。

ネパールは、インドとチベットに挟まれていますので、インド料理、チベット料理、そして中華料理が入りまじり、美味しいネパール料理になりました。

ところで、このギャコック・・・
チベット料理ってことだけど、私は、これまでチベットに行く機会も多かったんですが、チベットで、一度もギャコック見たことないぞ・・・けっこう、いろんなもの食べたんだけどね。
（最近のチベットでは、外国人向けのレストランなどで食べられるようです）

「元チベットの宮廷料理」ということなので、どこでも食べられるという感じではなかったと言えば、そうかもしれないけど。

さらに・・・
このギャコックの鍋、タイスキの鍋に似すぎていないか？？
「元宮廷料理」ってのがなんとも、由来の真相を封印している感じもしなくもないが・・・
実は、このギャコックの由来は、ちょっと謎なとこもあるようです。

カトマンズで鍋釜などの並ぶ金物市場に行っても、ギャコックの鍋は売っているを見たことが無い。
ギャコック鍋は、特注で作ってもらわないとならないので、店頭に並ぶことは無いんだそうです。
つまり、一般家庭でギャコックを食べることは、ほとんど無く、レストランなどで食べる、ご馳走、宴会メニューってことのようです。

タイスキも中華料理が由来とされていますので、これも、チベット料理と言うよりは、いろいろな経由をして、ネパールで、ギャコックにまとまった料理かもしれませんね。

とにかく！
とても、美味しい！

カトマンズには、いくつか、ギャコックが食べられるレストランがありますが、そのレストランそれぞれ、独自の味を持っていて、それぞれが、とても美味しいので、食べ比べも楽しいですよ！
お鍋料理のため、多くのレストランが、３人分からの注文であったり、事前の予約が必要な場合がありますので、ご注意！

仲間が集まったら、ギャコックチャンス！

ミトツァ！！