※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
ダウラギリではガリンダが危機一髪
ベースキャンプでは昨日の夜半まで雪が降っていて、ずっと天気が悪かったのですが、今朝はすっかり晴れて、まさに予報通りサミットデーという感じです。ただし、山はもう真っ白に変わってしまって、至る所から雪崩の音が谷全体にひっきりなしに響いています。
一晩、C2に留まって翌日に期待をしたのですが、全く天候が回復する様子がなく、朝方わずかに晴れたので、もうこれは上に行くどころか下らなくてはならないとなりベースキャンプに戻ってきました。
(中略)
ここに来て足止めを食らう形ですが、こうなったら腰を据えてまた登頂の機会を狙いたいと思います。
(中略)
ダウラギリでも天候が悪いようです。(ラルフ氏の妻)ガリンダはいまダウラギリに居るんですが、なんと昨日の朝、キャンプ2を大きな雪崩が襲いました。ガリンダはテントごと流されて、そのまま埋まってしまったそうです。スリーピングバックの中に入っていたガリンダは、たまたまポケットに入っていた小さなナイフでスリーピングバックとテントを切裂いて何とか外に脱出し、現在は無事BCに下っているそうです。
ただ残念なことに、彼女の隣のテントにいたスペイン隊は二人が死亡してしまいました。
(写真:24時間以上雪が降り続いたC2。13日朝)