雨はその後、なんとか重たい雪になり一晩中、降りつづきました。

今回はスイスの気象予報会社から予報を取り寄せています。それによると、今日、明日は雪が降ったり止んだりで、その後はまとまった好天気が期待できそうです。

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雪が安定するのを待つため2~3日BCに停滞することになりそうです。ヤレヤレ・・・

 ご存知!天才チャーリーからの天気予報はラストステージから受け取る予定です!乞うご期待!

 G2は3年前にG1登頂後にガリンダと2人でG2も登ろうとしていたのが天候が悪くて登れなかったため、今回、再度登りに来た山なので、早く登りたいっ!という思いは天気が悪いとなおさら高まるものです。

 しかし、すでにマナスル登頂から1か月以上が経ち、8000m台の順応はもうあてにできません。順応の「賞味期限」に関しては意見が分かれるようですが、私自身の感覚では順応のピークを概ね維持しているのは2週間で3週間はどうかな?・・・ってとこでないかな?と感じています。もちろん2週間を過ぎて0になってしまうのではなくピークを境に下り始めて2週間なり3週間を過ぎたころから急激に下るという感じでしょう。あくまでも私の場合!感覚的ですよ!つまりこの2~3週間の間に継続をすれば順応を有効に利用できると言う訳ですが、問題は疲労の回復がどれほど進むかです。

 例えば、去年、カンチェンジュンガ(8586m)に無酸素で登頂後、ヘリコプターを利用してそのままエベレストBCに入り少し下がったところで2晩レストを入れてそのままダイレクトにローツェ(8516m)の頂上に向かいました。

 カンチェンジュンガ登頂日から11日後にローツェの頂上直下に到達していたわけですが、そこで、ラルフ、ガリンダ、私の3人はもう、ホントに「立ち寝」状態!自分では足を出しているつもりが、ガックリ!と膝をついたり、上から落ちてきた雪とかが当たって、ハっ!!と目を覚まして寝てたことに気がつく連続・・・。

 もう、頂上の一角と思われる頂が見えていて高度計も頂上とたいして違わない数値を示しているけど、もー!一歩も出ません!って感じで敗退・・・。テントサイトに戻ってきたとき、もう3人ともまっすぐ歩けなかったです。あっぶなー!

つまり、これは疲労が順化を上回ってしまった結果を示すいい例でしょう。

 その後3人でずいぶんと反省しました。「組み合わせが」が重要だと。継続は8000前半の山を選べば登れていたと・・・ううぅん??そう言うことだっけ??

 つまり、よくよく自分の体と相談してみれば現在の自分の体は必ずしも、このG2にぱっ!と登れる体ではないように思われます。もちろんベースとなる順化はあるので順化は早いはずですが出来あがった状態ではありません。

実を言うと・・・一人でちゃーっ!と登っちゃいたい!って思いが体のどこかで湧きあがることがあるんです。3日に1度くらい・・・。でも、それをやるとロクなことが起きないだろうなーっとも思うんです。

 実際、BCからC1の先まではクレバスだらけなので一人では行けないから、C2を出すとこまで付き合ってそこから先は突っ込んじゃおうか?なーんて、往生際の悪いアイデアも思い浮かべます・・・。

 うーん!いかん!いかん!

 いまさら、G2でなにか特別なことをするわけではないし、ここは、あわてず腰を据えてオーソドックスに確実に頂上に立てるようにしよう!

 ここ何年かでラルフとガリンダに悪い遊びを教わっちゃったもので、どーも余計なことを考えちゃいます・・・。

 慌てない!慌てない!

Comments

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ノルディック命

確かにそう思います。無理して突っ込んでも碌でもないことになることが多いと思います。慌てず騒がず落ち着いて、確実のG2を攻めてください。