※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
お留守番
いやー、ちょっと体調を崩しました・・・。満月だったからかな?
なに!その失笑は!私だって、時には故障じゃなかった・・体調を崩すことぐらいありますよ!
昨日(30日)の午後からちょっとおかしいなーて、思ってたんですけどね。だるくって。
実は、30日の夕方に急きょ、今日(1日)にC1に上がろうって話になったのです。天気は良くないけど他のメンバーはどうしても順化活動をしなければならないので、多少天気が悪くても1泊しに行こうってことになって。私はC2へのルートを見たいと思って一緒するつもりでいたのです。
出発は夜中の1時! 12時に起きたときは体の不調はさほど感じなかったのですが準備して靴履いて、ダイニングテントに行ってお茶を一杯飲んだら・・・ウッ!!ってなって、これはおかしいなと感じて、今日はパス!!ってことになりました。
いやー、パスしてよかったですよ!その後、症状は加速度的に悪化して胃が痛くて、吐くしで、疲れた・・・。
おかげ様で現在は修理済みじゃなかった・・回復しました。
ヒマラヤでの長期登山では登山中に体調を崩すのは当たり前で、その前兆をいかに察知するか、ひどくしないようにするか、早く回復させるか、といった「かわし方」が重要だなーと感じます。
さらに、アルパインスタイルは一発勝負になるので具合悪くなんかなっていられない!そこは気合でカバー!です。そういう意味では「かわし方」だけでなく「いつ、具合悪くなっておくか」と、いうか、ベストのコンディションをどこに持ってこれるか?みたいな感覚もありますね。
でも、やっぱり人間ってものは「心」の生き物で、若かった頃(?)はこの地球の果てで、ちょっとでも具合が悪くなると「これは、きっと不治の病にちがいない!」とか、「もう、登山に戻れないのかも・・・」とかって思いが渦巻いたもんです…。やはりメンタルな部分も大きいのでしょうね。
うーん、曖昧で申し訳ない…。でも、体の調子は常に変化していて、その波をうまく捉えられるかという感じがします。特に、こんな環境が厳しい所にいるんですから、その波の変化は激しいでしょうしね。
ヒマラヤの高所は、その大きく、厳しい環境の中で、自分の体調、順化、天気、もちろんルートに見合った技術やスピードやパワーといった、いくつもの波を一つにシンクロさせていくのが面白いんですよ!
まあ、山登りはみんなそうですよね。ヒマラヤは、なんといってもそれらが大きいからなおさらです。
話は変わりますが…。人が具合悪くって寝てるのに、キッチンのスタッフは通りかかった女性のトレッカーを見つけちゃ、ダイニングテントに引き込んでは、我々が用意してきたお菓子だのお茶だのを勝手にふるまって、鼻の下をでーっ!て伸ばして大騒ぎして!まったく!うるさーい!!静かにしろー!!
パキスタンでは女性に接する機会がないですから、外国人女性を見ると、もう見境い無いんですよ。まったく。
2001年にナンガパルパットに行ったとき、メンバーに私と同い年のスペイン人でエバって娘がいたんですが、登山終了後に2人でバザール観光に行ったら、ちょっと目を離したスキに通りがかりのすれ違ったパキスタン男性がエバにすがり付いて「結婚してくれー!!」って、叫んでました!たまたますれ違っただけだよ!
すごい、アグレッシブですね。見習いたいものです。