※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
全滅・・・!
いまさらながらですがメンバル!(パキ英語)集合写真です。
3人はBCまでのトレッキングなのですでにBCを離れています。メンバーはオランダ人女性2人とオーストリア人女性1人を含む8人です。
オランダ二人娘には登山終了までに「木靴ダンス」を教わることになっております。
よく見るとウチと関係ない通りすがりにパキスタン人も写っていますがキッチンのスタッフも一緒です。
さて、それはさておき・・・。
今日も雪が降っています・・・。もしかしてハズレ?
先ほど、C1からみんなが戻ってきました。
あの日、BCから歩き始めて、3時間ほどすると・・・みんなのお腹が、グー、キュルキュルキュル、ピー!!みたいに鳴り出して、ある者は上から、ある者は下から・・・。
ディルクは・・・、いやー、氷河の水溜りで3回もパンツ洗っちゃったよー。最後はノーパンだったよー!みんな、ロープにつながれて、フラフラ、歩いてるのは、奴隷の行進みたいだったよ!ガハハハ!
で、なんとかC1にたどり着いたものの、もう、みんな、自分専用のトイレを作ってしゃがみっぱなし。
ディルクもトイレにしゃがんでいると、目の前のG2のバナナリッジで突然、巨大な雪崩が発生!大爆音とともにモウモウと湧きあがる爆雪煙がお尻丸出しのディルクに迫る!!
このまま拭かずに立ち上がって逃げるか、ここまでくるのは爆風だけと信じて待つか、非常に困難な決断だったと彼は語ります。
幸い、彼の決断は吉と出て、爆風にさらされながら、真っ白になりながらも無事に目的を達したそうです。
それは、それは、まるで映画のような迫力と美しさだったそうな。
ここは時々、巨大な雪崩が発生することで知られています。G2からの急斜面が氷河の平らな雪原にぶち当たるので、どんなに大きい雪崩でもそれほど遠くに達することはないと考えられていますが、相手は自然、なにが起こるかわかりません。この雪崩はC1の200m手前まで迫ったそうです。これまでに聞いていた中ではかなり大きかったようです。
そして、先ほど帰ってきたみんなは、BCのそこかしこに累々と倒れていて、壮絶な惨状となっております。
まさに、全滅!状態!
いまだ、私のお腹の中からもカエルが鳴くような音がします・・・。
めったにお腹を壊さない私でもこんなんだから、そうとうにスゴイ奴だったようです。
みんなのは確かになにか食べ物が原因だけど、ヒロのは食べすぎたよ!
そんなことないよー!仲間はずれにするなよー!
ヒマラヤの登山では時としてこのような事態が起こります。BCではみんな同じものを食べていますからね。まさに一蓮托生。キッチンのスタッフも衛生管理には十分注意しているはずですが、やはり長期だと食材なり水なり食器なりが汚染される場合があります。
このようなことも、ヒマラヤ登山における不確定要素として一つのリスクファクターといえるでしょう。
ちょっと汚い話でしたが、キレイにまとまりました。ではでは。
お天気とお腹の回復を願いましょう。