※このブログは
報知新聞社様のご協力により再掲出したものです。
尚、当サイトにおける公開は2020年1月20日です。
また「壊造」!
写真のリーシューはブラックダイヤモンドのスライダーリーシュー。
上がオリジナルで下が「壊造品」。
どこが違うかわかりました?
輪っかをつけました。
この輪っかをつけると
岩場などで、ちょっとアックスから手を離したとき、アックスが、でろーん、っとしない。
奥が輪っかあり、手前がオリジナル。
でろーん具合は半分。
サイズ調整して残った切れ端を利用してハトメで止めました。
ここには、テンションがかからないのでハトメでもタタキ縫いでも構わないでしょう。
これまで、いろいろなメイカーのリーシューで試してきましたが、何年か前に素材が変わったブラックダイヤモンドのスライダーリーシューが調子いいです。
通常、アックスにリーシューはあまり付けません。
重いから…?
右、左を頻繁に持ち替えるし、ロープを取り回すのに邪魔だし。
アイスクライミングでも使用するツールはフィンガーレスト(指が引っかかる突起があるのでリーシューが無くても体重がかけられる)があるし、さらにアックスを離しての作業も多いし。
落とさないことになってるし…?
高所では一本のアックスで何でもしなければならなりません。
ラッセルもするし、アイスクライミングもするし、クレバスから脱出もするし、氷を削ってテントサイトを切り出すし…
ルートによりますが、あまりエグイ!のは使いづらい。
そのため、素直なアックスを選びます。
そんなアックスはフィンガーレストがないのでアイスクライミングが出てくると、分厚いミトンでは握りきれない…脱げる!
それに、フガフガしたミトンでは持ちそこねて落としそうでなので、やはりリーシューが欲しいです。
(サミットデイのときは、リーシューをラストキャンプに置いていくこともあります)
皆さん、そう聞くと、ほー…なるほど!って思うかもしれませんが、ラルフや欧米のクライマーは、グイっと曲がって、ギュっと尖がったゴツくてエグイくて重たいアックスをリーシュー無しで普通に登ってますねー。
ラルフからは、もっと攻撃的なアックスを持て!!
クイックロックのカラビナ(ワンタッチ)は使うな!!
(スクリューゲートのほうが安全性が高いとされている)
とか言われるんだけど… 見てて、とても大変そうなんだけどな…。
そんな手間もいとわず、どこでも出来るのが経験の積み重ねなんでしょうね。