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以前、ガラクタ市みたいなところで、ボロ紙の束の中から偶然、見つけた一枚の紙切れ。(なんの価値も値打も無いと思う)

よく分からないけど、多分、江戸時代の旅行ガイドブックのようなものの挿絵なのかな?なにかの解説書かな?

剱と立山が描かれています。剱が「釼」になってます。
剱が左奥にあって、立山が右手前にありますね。剱の手前にあるのは前剱のようです。
このような位置関係に見えるのは、どこから見た様子なのか?

さらに、剱と立山の間の奥に見える「刮山」てのはどこの山のことか?

剱が左奥で立山が右手前に見えるということは南西の方向から見ていると思われます。
その方角からで、見晴らしの良いところを地図で探すと・・・

鍬崎山か?
鍬崎山と言えば!
埋蔵金!!佐々成政の埋蔵金!!

佐々成政と言えば、史上初の「冬の黒部横断」と言われる「さらさら越え」が名高い。どこを越えたかは諸説あり、黒部横断ではなかったとも言われますが、
富山から浜松まで越えていき、徳川家康に相手にされず、さらに、越えていったのを、再び越えて帰ってきてるってのがスゴすぎる。

鍬崎山には登ったこと無いけど、こんな感じに見えるのかな?
この挿絵が描かれた当時も登られていたのでしょうか?

そして、奥に見える「刮山」はどこだろう?
後立山なのかな?

「刮」の意味は「えぐる」と言う意味があるようなので、「えぐられたような山容」の山ってことでしょうか?

この位置関係で、えぐられたように目立つ山は鹿島槍かな?
鹿島槍のことを、昔は「刮山」って呼んでいたのかな?
でも、立山の陰になって見えないか?
その昔、後立山も立山の一部とされていたようなので、実際に見えた景色ではなく解説のための挿絵だったのかもしれませんね。

絵としては、かなり手抜きな絵だけど、昔の人の目にも剱が荒々しく尖がっていたことが分かります。