• 標高:8611m/世界第2位
  • 所在地:パキスタン・中国
  • 初登頂:1954年、イタリア隊 アッキレ・コンパニオーニとリーノ・ラチェデリ
  • 竹内洋岳の登頂:1996年8月14日、日本山岳会青年部隊

 世界の8000m峰14座はすべて、ネパール、インド、チベットにまたがるヒマラヤ山脈と、パキスタン、中国国境付近にまたがるカラコルム山脈のどちらかに位置しているが、そのカラコルム山脈側の最高峰が、世界第2位の標高を誇るこの「K2(ケーツー)」である。
 名称の由来は、それを測量したインド測量局がカラコルム山脈で2番目に測量した山であるという測量局番号「カラコルム第2号」、すなわち「K2」がそのまま山名になって世界に広まり定着したという、非常に珍しいパターンとなっている。
 当時のインド測量局としては、測量した山に古くからの現地名があれば極力正式名称として採用する方針を取っていたものの、この山があまりにも人里から離れていたためにそれらしき名が見つからなかったこと。また世界第2位の高さを誇るということで、元の意味は異なるものの「2」の数字が偶然にも馴染みやすかったこと。これらの要因が重なり、「K2」がそのまま正式な山名として採用されることとなったのである。
 なお、中国ではチベット方言のひとつ、バルティ語で「大きい山」を意味する「チョゴリ(喬戈里)」の名で呼ばれている。また一部ではこの山をかつて探索したイギリス人の名にちなみ「ゴッドウィンオースティン」と呼ばれることもあるが、彼の故国イギリスの王立地理学協会は、特定の個人名は不適格だと、その名称に否定的な見解を示している。

竹内洋岳のコメント

5月のエヴェレスト登頂から、そのままネパールを経由して一人でパキスタンに向かい、山本篤隊長の登山隊に合流し、エヴェレスト、K2の連続登頂になりました。
山本篤さんが、全国の大学山岳部が、切磋琢磨する場を作りたいとの想いで組織されて登山隊で各大学山岳部のメンバーが集まり、同世代の新しい仲間たちと出会いました。その後、サバイバル登山家を名乗ることになる、服部文祥さんもメンバーの一人として参加していました。

日本一わかりやすい
8000m峰14座完全データ