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「紅景天」と書いて「ホンジンテン」と読みます。

これは、その昔に中国人民解放軍が兵士に支給した高山病の予防薬とされる強身剤だそうです。
解放軍もチベットに侵攻した際にヤングハズバンド軍同様に高山病に悩まされました。
その後、兵士をチベットに駐屯させる際に支給したのが、この「紅景天」だったんですって。
別に「軍事秘密」の薬でもなく、以前は成都やラサの薬局で売ってました。
1995年にマカルーに行った際には、時々飲みましたよ!
「薬」としてではなく、「食料」として・・・
先発隊だった私たちは、豪雪に退路を閉ざされ、最奥の村でチベット人の家に一部屋借りて援軍(後発隊)を待っておりました。持ってきた食料は底をつき、チベット人と物々交換で食料を分けてもらう日々。
ある者は、食べ物の夢を見て寝言を言う有様・・・
ティーバックは最低でも干しながら3回は使ってましたよ。
その時は、この「紅景天」も大切な食料だったのです。

瓶の中の液体を、お湯に薄めて飲むか、原液のまま喉に流し込みますが、味は甘苦くて美味しいものではない。養命酒みたいな感じなのかな?養命酒を飲んだことが無いけど。

当時は、
さすが中国4000年!!
不可能とも言われてた高山病の解決薬を開発しているとは!
きっと漢方の秘薬に違いない!!
って感心していたんだけど・・・

今、思うと・・・
何が入っていたんだろう・・・?

もしかして、取り返しのつかないものを口にしてしまったのでは??

この紅景天、その後1999年にはまったく姿を消してました。
やはり、なにか問題が??中国でさえ問題になるような問題か??